道後温泉の魅力と見どころ


 道後温泉を今回は取り上げてみましょう。

 温泉好きの人なら、誰でも知っている、いや、別に温泉好きの人ではなくても、日本人なら誰でも知っている、そんな有名な温泉ですね。

 文豪、夏目漱石の小説「坊ちゃん」のなかで、主人公の坊ちゃんが、道後温泉に入る場面が描かれています。

道後温泉は、日本書紀、万葉集にも登場する3,000年の歴史を誇る日本最古の温泉です。

泉質はアルカリ性単純泉で神経痛や筋肉痛に効く以外にも、やわらかい肌ざわりでさらりとしたお湯は、肌がなめらかになる美肌効果もあり、女性にも評判の温泉です。

道後温泉にはその昔、足を痛めた白鷺が道後のお湯で傷を癒して、飛び立つのを見て発見されたという説や、急病になった少彦名命がこのお湯に入って病が治ったという神話も残っています。

前述したように、夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台になったことで一躍有名になりましたが、聖徳太子、一遍上人、小林一茶など、多くの歴史上の人物が訪れ、古来より名湯として知られていました。

温泉街の中心にある「道後温泉本館」は別名「坊ちゃん湯」とも呼ばれ、道後温泉のシンボルです。築100年の歴史があり1994年に国の重要文化財として指定されました。

三層楼の最上層、振鷺閣 (しんろかく)のてっぺんには、大きく羽を広げた伝説の白鷺が据えられ、赤いギヤマン(ガラス製品に彫刻をほどこしたもの)を張り巡らせた天井の中央から、刻太鼓が吊るされています。

太鼓は朝6時30分に太鼓の音で開館を告げ、湯の町の1日の始まりと暮れを告げます。

この温泉情緒を漂う光景は、環境庁の「残したい日本の音風景100選」にも選ばれています。

また、宮崎はやお監督の、あの大ヒットアニメ「千と千尋の神隠し」は、この「道後温泉本館」をモデルに描いた、と言われています。
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